デザインを考えてます

今日は「第29回 青年技能者技能競技大会」に出品する作品のデザインを考えています。今年の課題本紙は棟方志功の版画*1です。
一昨年は掛軸にしたのですが、版画の命(?)でもある余白を躍動感を出す為に完全に落としてしまった為、審査員の皆さんの間で評価が割れてしまったそうです。版画は、余白も含めて一つの作品なので、作者の製作意図を無視して、余白を切り落とすとはけしからん!と言うわけです。会長さんからも、お客さんの希望(又は作者の意図)と表具師のデザインが衝突した時は、やはり、お客さんの希望を優先させるのが表具師の仕事だと言われました。表具師は、芸術家である以前に職人であるべきだそうです。2年が過ぎた今は僕もそう思います。という訳で、今年も掛軸で挑戦しますよ。
訓練校は造形表具なので、競技大会は正統派の掛軸にしようかな? でも、面白味が無いので、何か「おっ!」と言わせたい気もするし……。悩んでます。

*1:2年前の 第27回 と同じ課題ですが、もちろん同じ本紙ではありません