今朝の新聞より

うちは産経新聞毎日新聞を購読しているのですが、今日の朝刊に関西国際空港会社社長の昨日の定例会見の記事がありました。まずは産経新聞から。(以下、適切と思われる範囲で引用します)

「伊丹臨時便は"違反"」

関空減便で社長が批判

関西国際空港会社の村山敦社長は三十一日の記者会見で、大阪国際空港(伊丹空港)の八月の臨時便は増えたが、関空では減った。ジェット機を減便している伊丹空港の騒音規制という趣旨に、航空会社は反しているのではないかと批判的な意見を述べた。

(中略)

伊丹の一日当たりの発着回数は、騒音対策として三百七十回(うちジェット機は二百回)以内と定められている。お盆前後の繁忙期はこの枠を超えたが、国交省は地元と年末年始などの時期を例外とする協定を結んでおり、法的に問題はなさそう。ただ、村山社長は騒音防止の観点では、裏切り行為と激しく批判した。

うーん、繁忙期の例外は認められているのに、それを裏切り行為とまで言いますか。で、続いて毎日新聞

日航全日空の伊丹便増発批判

村山・関空社長

関西国際空港の村山敦社長は31日の定例会見で、日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)が今夏、大阪国際(伊丹)空港発着の夏期(繁忙期)臨時便を大増発したことについて関空へ国内線をシフトする規制の趣旨に反し、伊丹への輸送力が減っていない。いかがなものかと思うと厳しく批判した。

なんだかなぁ……。そんなこと言ってたら、神戸空港にも負けますよ、国内線空港としては京阪神地域からの利便性が明らかに低いんだから。
国土交通省は騒音防止対策として大阪国際空港の発着便数規制や3発・4発ジェット機の乗り入れ規制を行っている訳で、関空シフトを促し、関空を救済しようとしているとは公式に認めていないはずですが、社長の認識は違うのですか?
利用客と航空会社にメリットがないと、行政による規制で救済してもらうのには限界があります。そういう考えを捨てて、自らの営業力で勝負しないとダメですよ。利用客にとって、関空の方がメリットが大きければ喜んで使うのですから、航空会社も儲かる方を増やすでしょ。国内線と国際線の乗り継ぎに便利な構造になっているのに、上手く乗り継げる時間帯に地方からの国内線が少ないというのはもってのほかです。地方空港から仁川国際空港へ行く方が便利というのは明らかにおかしいと思いませんか?行政に頼って泣き言や恨み節を並べる前に、関空は営業力で正々堂々と勝負して欲しいものです。