梵天

うちのお店は、西国観音霊場第二十四番 紫雲山中山寺 とお取引をさせて頂いております。中山寺では、毎年8月9日から10日未明にかけて「星下り大会式」というお祭り(佛事)があります。そのメインとなる、21時からの梵天奉幣で使われる梵天用の紙を今年も用意しています。明日には納められるよう、今日は、最終チェックをしました。
梵天」とはバラモン教の神様ブラフマンの事で、悟りを開かれたお釈迦様にその教えを多くの人に伝えるように勧めた神様です。で、その梵天を象徴する梵天幣というのは、ギザギザに切った白い紙を丸めて竹の棒の先にくっつけたような、大きな綿菓子のような形のものです*1。神社の神主さんが振る御幣を大きくしたヤツをイメージして下さい。
うちが納めているのは、その材料になる紙(和紙)です。紙を定められた大きさに裁断して、決められた場所に切込みを入れ、250枚を一束にしたものです。その一束を竹の先に挿して開くと綿菓子のような形になるんですね。
佛事に使う和紙ですから、作業前には合掌礼拝をして、心を落ち着かせてから裁断に取り掛かります。うちからお寺に納める時点ではただの紙かもしれませんが、やはり、梵天の象徴(を作る材料)には違いないですから、粗末に扱う訳にはいきませんからね。
その後、お寺のお坊さんの手で、梵天幣が作られ、本堂に納めてご祈祷が行われ、星下りの日の梵天になるのです。今年も、無事に納める事が出来そうです。

*1:上手く説明できなくてごめんなさい。(u_u)