実は……

裂の裏打ですが、肌裏を打っただけで増裏をまだ打っていなかった事をすっかり忘れていて、付け廻しを始めちゃいました。
裂の手触りが妙に軟らかいのでちょっとおかしいなぁとは思ったのですが、気付いた時には既に中廻を付けた後だったのでどうする事も出来ず、最後までそのまま仕上ちゃいました*1
軸の仕上がり寸法が小さいのでおそらく影響が少ないと思いますが、裏打紙の方向が縦だけなので、もしかしたら暴れる可能性があります。そうなったら、総裏と上巻だけをはがして美栖を横に打ち直さなければなりません*2
暴れないように十分に乾燥させ、搬入日直前に仕上るか、万が一に備えて美栖を打ち直す為に、余裕を持って1週間前までに仮張りから外すか、ここが思案のしどころです。

*1:お客様からの預り物でしたら始めから組み直すのですが、展覧会用で売り物じゃないし時間も無かったので……

*2:こんな危険な事は普段はしません