訓練校最終日

造形表具(軸装):絵手紙「向日葵(高い空みあげて深呼吸したら空に向かって笑顔がこぼれた)」

今日は訓練校の最終日、9月5日に引き続き、早起きして姫路まで行ってきました。
昨年と違い今年は雨ではなかったので、朝一番に仮張りから外し、裏摺りをしたら表掛けをしました。
表掛けをしている間に軸棒と八双を用意しました。今年用意した軸先は機械で作っているものなので、穴も中心に開いていますから、機械でを作りました。速乾ボンドで軸先を固定し、段差を削ったら、軸棒に紙を巻いて完成です。八双は両端の縁の部分を少し削り、紙を張って木目を隠したら、上巻絹を両端に張り付けて完成。
11時からの1時間は、特別講師による掛軸の様式についてのお話がありました。その中で一番印象に残ったのは、亡くなった祖父もよく言ってましたが、本紙を引き立てるのが表具であり、本紙と喧嘩する*1ようでは造形表具であっても失敗であると言う事です。自分ではいつも心掛けているつもりですが、人から見たらまだまだなんでしょうね。
特別講師のお話の後、例年通り、みんなで揃って食事に行きました。昼食から戻ったら、いよいよ仕上の工程に取り掛かります。
仮張りから外したら耳折をして耳すきをします。八双と軸棒を取り付け、を打ち付けたら掛緒と巻緒をつけて完成です。(細かい工程は昨年の日記を見て下さい)
完成した作品の発表と質疑応答を無事に乗り切り、今年の訓練校は無事に終了しました。
そうそう、作品の写真の件ですが、家を出て高速に乗ったあたりでカメラを忘れた事に気が付きました。ですから、写真は表展の会場で撮ってきます。ごめんなさい。(u_u)

(写真、追加しました)

*1:「本紙の印象が薄れる」という意味