完成?

幢褙表具:「椿(この花を見るといつも心が凛とする)」

昨日の勢いで、青年技能者技能競技大会に出品する作品も仕上てしまう事にしました。
この作品、実は問題を抱えていまして、万が一の場合は総裏と上巻だけをはがして美栖を横に打ち直さなければなりません。出来ればそんな大変な作業をしたくないので、祈るような気持で仮張りから外しました。
本紙に対して裂がかなり柔らかかったですが、予想していたよりもましで、暴れる気配もなかったので、一気に仕上る事にしました。
裏摺りの後、表掛けをしている間に風帯と軸棒、八双を作りました。作品を仮張りから外したら、耳折をして耳すきをし、八双と軸棒を取り付けます。(風帯を作る以外は昨日の造形表具と同じです)
次に、風帯を八双に縫い付けるのですが、これは今年の1月に父が怪我をした工程なので、あれ以来、毎回ちょっと緊張します。
風帯も無事に縫い付け、を打ち付けたら掛緒と巻緒をつけて完成です。(細かい工程は昨日同様、昨年の日記を見て下さい)
今のところ真っ直ぐに掛かっていますから、このまま2〜3日様子を見て、やり直すかどうか決めようと思います。

(写真、追加しました)