除夜の鐘

もうすぐ除夜の鐘が各地のお寺で撞かれます。
除夜の鐘を撞く回数は「凡夫の煩悩の数」と言われていますが、108個の煩悩には諸説が有るようです。詳しい事は解りませんが、兎に角、凡夫には煩悩が沢山あるって事を表しているのは確かです。但し、一般に言われているように、煩悩を断ち切る為に除夜の鐘を撞くと言うのは正しくないような気がします。
12月8日の日記にも書いた通り、大乗佛教では煩悩を断ち切る事は基本的に必要とは考えていません。煩悩を断ち切る事もそうですが、むしろ、煩悩そのものに拘らない事を教えています。不断煩惱得涅槃(煩悩を断たずして涅槃を得る事)が大乗佛教だと私は考えています。