重陽の節供

今日は旧暦*1長月九日、「重陽節供*2」です。重陽節供は別名を「菊の節供」とも言い、古くからお酒に菊の花を浮かべて飲み、栗御飯を食べて不老長寿を祝う行事です。我が家でも、杯に菊の花を浮かべてお酒を飲むような風流な事はしませんでしたが、栗御飯はしっかりと食べました。
重陽節供は五節供*3の中の一つで、昔は大切な年中行事でした。ところが、旧暦の年中行事を新暦にそのまま置き換えて行うようになった結果、9月9日には菊の花や栗が手に入り難いので、五節供の中では廃れてしまった年中行事です。厳密に言うと新暦の1月7日、3月3日、5月5日、7月7日も、それぞれの節供を祝うには早過ぎるのですが……。
暦の上では晩秋にあたる長月*4ですが、今年は残暑が厳しかったので、なかなか秋の気配が感じられませんね。気が付くと明日はもう二十四節気の「霜降」ですよ。(笑)

*1:天保暦天文学上、世界で最も正確な太陰太陽暦

*2:重陽とは陽数である「9」が重なると言う意味。

*3:人日(七草の日)、上巳(雛祭)、端午(こどもの日)、七夕、重陽

*4:今年は新暦の10月14日〜11月11日