第27回 石川県 表具作品展

金沢21世紀美術館」の1F市民ギャラリーでは、石川県表具内装協同組合主催の「第27回 石川県 表具作品展」が開催されていました*1。今回の旅の目的の一つはこの展覧会を見ることです。
我々、兵庫県表具内装組合連合会の「表装美術展」と違い、石川県は4年に1回の開催らしく、かなり大規模な展覧会でした。作品も加賀表具の本場らしく、突飛な創作や造形表具の類は少なく、品の良い作品が揃っていました。また、うちの店が主に手掛けている京表具や、関東を中心に作られている江戸表具*2とは様式も若干違い、かなり勉強になりました。
あと、作品を四つの季節に分ける展示方法も勉強になりました。表具・表装作品は四季のある日本で育ってきたものですから、季節感があるのは当然で、それにあわせて分類するれば、隣に並ぶ作品との調和も取れますし、とても見やすい展示方法です。ただ、展示方法は良かったのですが、出品目録の順番と、作品を展示している順番が全く噛み合っていなかったので、それはマイナスだと感じました。でも、これは印刷原稿の締め切りの関係で仕方ないですね。
次回の開催は4年後の2010年(平成22年)かな?。次回も是非見に行きたいと思います。

*1:開催期間:2006年1月24日〜29日

*2:関東の経師屋さん(表具師さん)は本を書いている人もいらっしゃるので、書籍などで作り方が解説されているのは、主に江戸表具です。