付け廻し

付け廻しの作業中

1日(金曜日)に増裏を打ち、まるまる2日間乾かしたので、予定通り付け廻し*1の作業に掛かることにしました。今日は一気に総裏まで打ちます。
付け廻しの作業手順は3年前の日記とほぼ同じなのですが、今回は写真も撮ったので、その記述を流用して説明しますね。(ちょっと手抜き)

  1. 裏打をして仮張りに掛けていた本紙を外し、四隅が直角になるように余分な部分を切り落とします
  2. 一文字用の金襴を仮張りから外して模様が揃うように裁断し、切り口を糊止したら、水平になるように注意して上下とも本紙に表付けします
  3. 一文字を貼り付けたら、上下は中廻の貼りしろを残して、幅は本紙の幅に合わせて切り揃えます*2
  4. 中廻用の裂を仮張りから外し、柄(模様)を合わせ易い場所を選んで裁断します
  5. 左右の柱を柄(模様)が揃うように裁断したら、切り口を糊止して柄(模様)の高さが揃うように表付けします
  6. 貼り付けたら上下は中廻の貼りしろを残して(一文字と同じ場所で揃えて)切り取ります*3
  7. 中廻用の裂の残りを柄(模様)が揃うように裁断したら、切り口を糊止して一文字と平行になるように上下に表付けします。この時、柱と上下の柄(模様)がずれないように特に気を付けます。
  8. 貼り付けたら、天地の貼りしろを残して上下を切り取ります(ここも左右はそのままで構いませんし、糊止も特に必要ありません。)。
  9. 天地用の裂を仮張りから外し、糸目が揃うように裁断したら切り口を糊止めして、中廻の上下と平行になるように上下に表付けします
  10. これで形が出来上がりましたので、表具の幅を決めて星突で印を付けます。(この時、耳折の折りしろにも印を付けます)
  11. 印を付けたら裏返し、耳折の折りしろに星突で線を引き折り癖を付け、折りしろを残して左右を切り落とします。
  12. 耳折の折りしろに糊を付けて貼り付ければ、付け廻しの工程は終了です

付け廻しが終わりましたので、次は総裏打(最後の裏打)です。

*1:ストーカーじゃないよ。ってしつこい?(笑)

*2:柱は表付けするので切った部分の糊止めは特に必要ありません。

*3:左右はそのままで構いませんし、特に糊止も必要ありません。