写真展について思うこと

デジカメやカメラ付の携帯電話が一般に普及するようになって、多くの人が手軽に写真を撮れる時代になりました。そして、Flickr の様な、写真共有サービスによって、自分が撮った写真を手軽にネット上で公開できるようになりました。でも、会場を借りて、紙焼きした写真を展示して、お客さんに来てもらうような写真展は、個人にはまだまだ敷居が高く、縁の無いものと思っている人も多いでしょう。実際、長く写真をやってる人にとっても、写真展(個展やグループ展)は敷居が高く、自分が出展するなんて夢にも思っていないような人もいるわけで、写真を始めて1年未満とか、カメラ付携帯しか持ってない人が写真展に出品するなんて常識はずれなことかも知れません。しかし、はたしてそれが正しい考え方なのでしょうか?

何処の世界にも保守的な人はいます。そんな人からすれば、我々の写真展なんて邪道だと思われるでしょう。でも、今と昔では環境が違います。思い切って一歩踏み出せば、誰もが簡単に写真展も開催できるし、出版もできるのです。それでもなお、技術的に未熟な連中が集まって開くような写真展なんて、ありえないと考える人もいるかも知れません。そういう人は、どうぞ、そういう技術レベルの高い人たちで、これこそが写真展だというものを開いて下さい。新しい一歩を踏み出す勇気さえあれば、今はそういうことができる時代なんです。

我々の写真展は、自分たちの写真を展示して、観に来る人からお金をとったり、作品を売ったりするわけではありません*1。来ていただいた人も一緒に楽しめるイベントを用意して、お客さんと出展者の敷居をなくすのが目標です。だから、お客さんとしてきた人が、散策撮影会や花の撮り方講座で撮った写真や、家から持ってきた写真(ポストカード)を置いていけば、その場で出展者になれるわけです。我々21名はその呼び水に過ぎません。

偉そうなことを書きましたが、この写真展を通じて、来場された方が、写真のいろいろな楽しみ方を発見し、一人でも多くの仲間が増えることを願っています。

*1:どうしても買いたいという奇特な方が現れれば別ですが……。(笑)