偽「桃の節供」

3月3日は雛祭って、ちょっと待って下さい。お花を上げようにも桃の花なんて何処に咲いてます?
以前、重陽の節供の日にも書いたのですが、上巳の節供などの五節供*1は日本人の季節感を狂わしてしまった年中行事の一つだと思っています。本来、旧暦の行事だったものを、日付をそのままにして新暦で行う為に、ほぼ1ヶ月(場合によっては2ヶ月近く)前倒しで行う事になり、訳がわからなくなっているのです。だいたい、この時期に見頃なのは梅の花ですよ。梅の次は桜、桃はその次ですから。(笑)
今年の正しい上巳の節供である天保暦の弥生三日は、新暦の3月31日です。その頃には桃の開花も暖かい所では始まるんじゃないかな?
そう言えば思い出したけど、うちの姉ちゃんの雛人形新暦の3月3日以降に出して、旧暦の弥生三日に片付けるようにしていましたよ。それでも、嫁に行き遅れるなどという迷信とは無縁でした。(笑)

*1:人日(1月7日:七草の日)、上巳(3月3日:桃の節供・雛祭)、端午(5月5日:こどもの日)、七夕(7月7日:たなばた)、重陽(9月9日:菊の節供)